子どもと遊ぼう!夫を愛そう!人生を楽しもう!!保育士・煩煩ママの元気が出るBLOG。


by bonbonmama
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カテゴリ:読書( 28 )

読書サークル

久しぶりに読書サークルに参加できた。

毎日、仕事と習い事の送迎と、ついでに家事で忙しいので、『参加するの面倒くさいな~』と思っていた自分もいたのだが。

やはり、行って良かった。
少しの時間だけど解放された気分。

もともとこの読書サークルは、知り合いのつてもなく、内容もわからないまま、一人で飛び込んだ。

みんな30歳くらい年上の人ばかりだし、接点が読書だけの付き合いなので、本音で話せる。
余計なしがらみも遠慮もない。

本の話は半分くらいで、後は、徒然なるままに。

私は、あまり話さない方だが、他の人の話を聞いているだけで面白い。

経験豊富で知識のある人の話は聞いていて引き込まれる。
話の内容をそのままエッセイ集にしたいくらい。

今日もメンバーのおすすめ本をたくさん貸してもらった。

明日から読むのが楽しみ。

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今日も煩チビが描いた絵。

ゾウムシ、カミキリ虫、じか蜂、みのむしが、ドングリを食べているところだって。

やっぱり煩チビの描く絵は面白い。
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by bonbonmama | 2014-01-23 20:26 | 読書

読書サークル

・・・と、さんざん忙しい、効率よく人と会いたい、などと、ほざいていた私だが、趣味は別。

ひさしぶりに読書サークルに行ってきた。
『本が好き』ただそれだけが共通項の老若男女入り交じった純粋な趣味の会。

とにかく、本の話をしたくて。
子ども相手ではなく、ママ友達でもなく、本好きと本の話だけを。

ちゃちゃっと夕食を作り、さぁエサだ!!…もとい、さぁご飯だよ!!

煩チビが残そうとしているキャベツを半ば丸飲みにさせ…まるで、フォアグラになる前の鴨のように…

私は読み終えた本を抱えて、サークルへ向かった。

しかし、

ガーン(|| ゜Д゜)

なんと休会。

この私の読書熱の行き場をどうしたら。

そう言うわけで、モヤモヤするので紹介すると。

小川洋子さんの

『海』

なぜ今、小川洋子なのか、って言うと、「疲れているから」。

疲れている時には、分厚い本を開いて雪崩のように押し寄せてくる情報量を消化する気になれない。
疲れた時にフランス映画を観たくないのと同じ、私はね。

小川洋子さんの短編は、文字数、ページ数が少ないのに、選び抜かれた言葉から音や色や香りが漂ってくるのだ。

目を閉じてヒーリング音楽を聴いているのと同じ感じ。
とってもリラックスできて、疲れない。
『最果てアーケード』
この、最果てアーケードも、疲れている人がちょっと読むのにお薦め。

ファンタジーだけど過去にそんな経験もあったような。
可愛らしいけど、時に、背筋が寒くなるような描写もあり。
最後まで読みきってしまうのが惜しい本だった。

それから、今日はこれを紹介したかったのだ。

煩煩が今読んでいる本。マジックツリーハウスシリーズ。
アレキサンダーの馬

今でも毎晩絵本を読み聞かせ、活字好きになるかと思えば漫画にはまり…まあ漫画でもいいのだが。

やっと、やっと、煩煩と本の話が出来るようになった。

何でも、学校の図書室で出会って、既に30冊くらいは読破したそうだ。

少年少女が本の世界に入り、世界の歴史や伝説を体験する話。

せっかく好きになった本なので、クリスマスに両親からのプレゼントとして、最新刊である『アレキサンダーの馬』を贈った。

何年かして、一緒に読書サークルに入れるといいな。
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by bonbonmama | 2013-12-26 19:09 | 読書

備忘録

冬休み中、たくさんたくさん読んだのだけれど、やっぱり備忘録にまとめておかないと忘れてしまっている。

印象に残った本だけ紹介。

母性

湊 かなえ / 新潮社

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読み終わったときに、「こりゃ、子どもを持つ母親に読んで欲しいなぁ!」と強く強く思った。
ストーリーの善し悪しはともかく、母親だったら心のどこかに響く本だ。

子どもを追いつめていく母親が主人公の話。
読んでいて、主人公の行動にムカムカするんだけど、そんな主人公の行動、言動が、どこかしら世の母親たちに重なるのだ。
自分の「母性」は本当に純粋な「母性」なのだろうか?
そもそも、「母性」っていったいなんなのだろうか?

私が昔、保育科で勉強しているとき、講義で先生が話していた。

「子どもがいない皆さんには想像がつかないかも知れないけれど・・・」と前置きした上で

「子どもが産まれたら、母親は必ず「母性」のスイッチが入るとは限らないんです。
中には、努力しないと「母性」のスイッチが入らない人もいるんです。
母親だから子どもを可愛がるのは当たり前、と思ってはいけません」と話してくれた。

私はこの話がずっと頭から離れなかった、というのも私の母親がどちらかというと「努力しないと母性のスイッチが入らない」タイプだったので、私も漠然とそんな母親になるのだろうと思っていた。

想像通り、私は無条件で子どもが可愛いと思えるほどの母性はなく、「子どもは子ども、私は私」といったような、どちらかというと自分の人生の方を大事に思う母親になった。

今から5年くらい前。
とても美人で、社交的なお母さんと知り合いになり、初対面で家に招待して、遊びに来ることがあった。
そのお母さんには、とてもオシャレな服を着た綺麗な女の子と、その二歳下に元気な男の子がいた。

私とそのお母さんがお茶を飲み、隣の部屋で子ども達が遊びだした。
そのお母さんは、お茶の味もわからずに、子ども達の様子がとても気になるようだった。

お母さんの刺すような視線を感じて、最初は仲良く遊んでいたのだが、下の男の子がお姉ちゃんに何度もちょっかいを出すようになった。
たまりかねたお姉ちゃんが、下の男の子をちょっと小突いた。
とたんにそのお母さんの表情は豹変して、お姉ちゃんを叱りつけた。

「ダメでしょ!!あなたお姉ちゃんでしょ!!お姉ちゃんは弟に優しくしなきゃいけないの!!小さい子には優しくしなきゃだめ。どうしていつもいつも弟に優しくできないの!!」

延々と説教し始めたお母さんと、うつむいて涙する女の子を、それから思い出すたびに、私は自分と子どもの距離感が今のままでいいのだと確信した。

「母性」だと誤解して、母親は子どもへの干渉が多くなる。

母親達が気がついていない、間違った「母性」の行く末を、この本は恐ろしく描いている。

主よ、永遠の休息を (実業之日本社文庫)

誉田 哲也 / 実業之日本社

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この本は、旅行中、飛行機の中の2時間半で読んでしまった。

若い新聞記者とコンビニで働く女の子の話。

それがどうして「主よ、永遠の休息を」をいうタイトルになるのか。

若い二人が出会い、ゆっくり恋が芽生えていくなかで、宿命のようにからむ昔の「少女誘拐事件」。
誘拐事件の謎を追っていくうちに、読んでいる方はその残酷なストーリーに目を覆いたくなる。

後半に差しかかってくると、「主よ、永遠の休息を」と願いたくなる心境になってくる。

私たちが何気なくニュースで見聞きする事件の裏側には、地獄を抱えて生きている人たちがいるのだということを、今さらながらリアルに想像することができた一冊だった。








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by bonbonmama | 2013-01-20 16:59 | 読書

備忘録

図書館からいつもの電話があった。

「64(ロクヨン)入りましたよ」

やった~!!何年ぶりだろう。大好きな横山秀夫の待ちに待った新刊だ!!

さっそく借りてきて読んでみた。

64(ロクヨン)

横山 秀夫 / 文藝春秋

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舞台は、横山小説お決まりの「警察」
警察小説だからといって、誰もが想像するような「殺人」「名刑事」「推理」の話ではない。
横山秀夫の警察小説を読んだら、他の警察小説や推理小説が、ワンパターンの昼ドラくらいにしか思えない。
東野圭吾や、宮部みゆきの小説を、好感度ナンバーワンの売れっ子アイドルだとしたら、横山秀夫の小説は、「名脇役でした」と死語に語られるいぶし銀の中年俳優だ、と私は思う。
なんと言っても、渋いのだ。オヤジ臭が漂ってるのだ。

さて、その渋い横山秀夫の何年ぶりかの新作、「64」。

主人公は、鬼瓦のような顔をした元刑事。今は広報官をしている三上という男。
最愛の一人娘が、失踪中。その心の痛みが、物語の一つのラインになっていて、そこに三上が広報官という仕事に向き合っていく課程。それから、被害者達の人生や警察という仕事の意味など、色々な細いラインが絡み合っていく。

物語の三分の一は、県警内部のパワーゲームと三上の心の葛藤が中心で、はっきり言ってもどかしい。「おい、警察、なにやってるんだよ!!」と怒りたくなる。
それが、物語中盤からダメダメ男だった三上が、一念発起して孤軍奮闘。熱く応援しながら読み進めていくうちに、物語終盤。
雪崩のような、津波のような・・・クライマックスに向けて、物語の全ての伏線が一つになって、まるでオーケストラ。
最後の頁まで行き着いたときには、「ブラボー!!」

よくぞ、こんなすばらしい小説を世に送り出してくれました。
新作はずっとずっと待っていたけれど、待っていた甲斐がありました。
私は、横山秀夫の小説の中では、「クライマーズハイ」よりも「半落ち」よりも面白かったです。

ところで、この「64」を読んだ後、何かの広告で「横山秀夫のD県警シリーズ」と紹介してあったので、慌ててしまった。
「シリーズ?なの?」そう、たしかにシリーズ物らしい。
かつて私は、横山秀夫の新刊を毎回購入していた。
独身時代の少ない給料の中からハードカバーの新刊は2千円弱もする。
コツコツ集めた横山秀夫の本の他、宮部みゆきや東野圭吾、綾辻行人に田中芳樹・・・みんなみんな愛おしい、私の本。
K市からX町に引っ越す際に、とても大荷物になるからと実家で預かってもらっていたのだが、知らないうちに妹が古本屋に売ってしまっていた。

「もういらないんでしょ?邪魔だし、売ったよ。けっこうなお金になったよ。」
悪びれることもなく、むしろ得意顔で話す妹に何も言えなかった私。

ああ、あの時の横山秀夫の新刊があったなら、もう一度D県警シリーズを読み直して、「64」に脇役で出てきた登場人物のストーリーを楽しめたのに・・・。

そう言うわけで、私はもう一度、図書館で横山秀夫の本を借りて、一から読み直すことにしたのである。
ああ・・・買ったことにある本なのにな・・・

陰の季節 (文春文庫)

横山 秀夫 / 文藝春秋

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顔 FACE (徳間文庫)

横山 秀夫 / 徳間書店

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そうそう。
前に紹介した、「ソロモンの偽証」。ついに、三部作読み終えた。

ソロモンの偽証 第II部 決意

宮部 みゆき / 新潮社

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2部、3部は先約がいて、なかなか借りられなかったのだが、1週間くらいおいて、続けて借りることが出来た。
第3部を、借りた3日後に返したら、私の知らない間にちょっとした噂になっていたらしい。
司書さんが「ソロモンの偽証、3日で返した人いるんですよ(もちろん名前は伏せて)」とその後、その本を借りた人に話したら、皆驚いていたらしい。
「その人、二日間寝ないで読んだんですか?」と。

確かに、べらぼうに長い話だった。
それをこんな短時間で読んだのだから、物語の詳細などは頭に入っているわけがない。
つまり、私は「斜め読み」しているだけで、じっくり読んでいないのだ。多分。
だって、こんな長い本、じっくり読める時間が私には無いのだもの。

斜め読みだけれど、充分面白かったです。
読んでいる時間が、私には幸せだった。

ああ、これ、私の好きなセリフ。
「結局別れてしまったけれど、あなたを愛していた時間は、とても幸せでした。」
な~んてね。話が逸れました。

もう一度、じっくり読んでみたいな。
それには、時間が必要。
私がサンタクロースにお願いするとしたら、一日6時間の仕事と、5時間の読書の時間と、4時間の手芸の時間と、3時間の海外ドラマ見る時間と、2時間のパソコンを開く時間を下さい。子育ては一時間でいいですから・・・怒られるね(笑)





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by bonbonmama | 2012-12-12 21:50 | 読書

備忘録

「待望の映画化!!」「OOランキング一位!」「人気ドラマの原作」

そんな帯を目にすると、読みたい欲求と、天の邪鬼な私の性格が葛藤する。
図書館の人から、「面白いですよ」と薦められても、頑として手に取らなかった本、それが海堂尊の「チームバチスタシリーズ」だ。

宮部みゆきにも、東野圭吾にもはまった私だ。今さら海堂尊を避ける理由もないのだが、何となく恥ずかしくて嫌煙していた。

たまたま、テレビでチームバチスタの映画が放映されていて、面白さに驚いた。
これは、図書館で借りなくては!!

そうして、こそこそと借りてきた。今さらなんだけど・・・。

チーム・バチスタの栄光

海堂 尊 / 宝島社

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ナイチンゲールの沈黙

海堂 尊 / 宝島社

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ジェネラル・ルージュの凱旋

海堂 尊 / 宝島社

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螺鈿迷宮

海堂 尊 / 角川書店

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そして今、これを読んでます。

イノセント・ゲリラの祝祭

海堂 尊 / 宝島社

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図書館で借りるとき、言い訳をしながら借りた。
「今さらなんですが・・・この前、映画を観て面白かったで」
「何となく、借りるの恥ずかしくて。メディアに踊らされているようで」
果ては、司書さん相手に自説も披露した。
「王道すぎて照れるんですよね。日ハムファンであることや、SMAPファンだって事を公言したくないのと同じで。いい物はいい、って認めるだけの度量がないんですよ、私は。」

私の言い訳を、聞いていた司書さんはどう思ったことか・・・。
「格好つけないで、借りるなら借りたらいいのに」と思ったか。

そして、まんまとはまってしまった私。
チームバチスタや、ナイチンゲール、ジェネラルまでは面白かったかな。
だんだん、ロマンチック?ナルシスト?っぽい表現が鼻につくようになったけど。
表現が、70年代っぽいような・・・。

それでも、さすがに現役の医者が書いてあるだけあって、臨場感たっぷり。
本じゃないけど映画の中で、佐野史郎演じる医師が、緊張の手術の末に
無事に患者の心臓が動き出した場面で、重圧から解放された縁起は鳥肌物でした。

花見ぬひまの

諸田 玲子 / 中央公論新社

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久しぶりに時代物を読んだ。
諸田玲子の本。

幕末が舞台の短編集。
作品事に、キーマンとなる出家した尼が登場する。

その尼の生き様が、素敵で・・・。
道ならぬ恋に悩む尼。自分の人生を国の未来に投じる尼。尼という、俗世から離れた女を通して、女そのものの性質を描いている物語だった。

女って、外見をいくら磨いても、その生き様にはかなわないな・・・と感じた。
仏に身を捧げても、頭を丸めても、その美しさはにじみ出るものなのだ。
私もそうありたいけれど・・・・まだまだ苦行は続きそうだ。

さそて、今、一番夢中になっている本。

ソロモンの偽証 第I部 事件

宮部 みゆき / 新潮社

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ソロモンの偽証 第II部 決意

宮部 みゆき / 新潮社

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三部作の「ソロモンの偽証」

本屋で見かけたときは、ほんの厚さに辟易した。
これを3冊も読むのか・・・と。

しかし、宮部みゆきがこれほど書き込む作品は面白いに決まっているのだ。

火車 (新潮文庫)

宮部 みゆき / 新潮社

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理由 (新潮文庫)

宮部 みゆき / 新潮社

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模倣犯〈上〉

宮部 みゆき / 小学館

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火車も理由も模倣犯も面白かった。
これぞ、「ザ・エンターテイメント」って感じ。
面白いのに決まっているのに、手にするのに勇気がいる。それが、宮部みゆきの長編作。
読み始めたら、家事もおっくうになるし、睡眠時間が不足する。金曜日の夜あたりに「読むぞ!」と一大決心をして、丸二日かけて読破。週末がまるまる潰れしまうのが難点・・・。

内容は、男子中学生の死を巡って、自殺か事件かを考える話。

それだけの内容なのに、この内容量。
第2巻を読み終わっても、まだまだ余力が残っている。この週末に第3巻読破したかったところだけど・・・我慢我慢。
もの凄いページ数だけど、飽きずに読めること保証します。

最後に・・・。

読書とは関係ないのだけど。

最近購入したハンドバック。
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なんと、BOOK型。
一目見て、恋に落ちた。
「これぞ、私のカバンだ!!」

ちょっと子どもっぽいかな?とも思うけど、これを身につけているだけで、何故かご機嫌になってしまう。
持っているだけで「面白い!」「可愛い!」と大好評。
このショルダーバックに、携帯と、財布と、今読んでいる本を入れて持ち歩いている。
このカバンから本が出てくると、それだけで可愛いのだ。

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by bonbonmama | 2012-11-30 20:13 | 読書
宇野千代著の「大人の絵本」の帯に、江國香織がこんな事を書いていた。

「いいにおいの日本語に、やわらかくいざなわれて蒼白い頁をめくった。
(中略)
雨と夕ぐれとかなしい恋のけはいのなかで、文字を追う単純なよろこびにひたった。」

最近、宇野千代の本にどっぷりはまっている。
わたくし、読書好きを公言していながら、こんなにも洗練されていて、情熱的な女流作家の存在を知りませんでした・・・。
いや、名前は耳にしたことあるけれど、てっきりデザイナーが本業の人なのかと・・・いや、知ってる人からしたら、かなりバカにされる話である。

先日、図書館で何気なく本を探していた時、タイトルに心を動かされて、この本に出会った。

「私は夢を見るのが上手  宇野千代」

私は夢を見るのが上手 (中公文庫)

宇野 千代 / 中央公論社

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頁をめくって、引き込まれた。
美しい文体。読むだけで浮かぶ桜の情景。病床にあって、若き日の想い出をつづる老婆の姿。

そう、この本を書いた宇野千代さんは、当時95歳。
その95歳の大作家が、瀬戸内寂聴さんと恋愛について対談する章は、圧巻であった。

宇野千代さんは、もの凄いスキャンダルを経験してきた女性だ。
その経歴をネットで調べたら、ビックリした。
結婚した人、離婚した人、不倫した人、日本を代表する芸術家ばかり。
若い頃、それほどの美貌と知性が男性を引きつけたのだろう。

「川端康成とは、一緒の布団で寝たことはあるけど、Hな事はしていないわ。」

格好いいな~。相手が大物過ぎる。
まだ、読んでいないけれど、「生きて行く私」

生きて行く私 (角川文庫)

宇野 千代 / 角川書店

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この本で、宇野千代さんは自分の人生を書いているそうだ。
今から読むのが楽しみだ。しばらくは宇野千代ウィークが続きそうだ。


ところで。
前述の江國香織の言葉。
「文字を追う単純な喜び」について考える。

私は、まだ純文学なるものを読みこなせないでいる。
一応、格好つけて図書館から借りてみるときもあるが、心から面白いと感じることはない。
やはり大衆文学の、肉湧き血踊る高揚感。頁をめくらないと気になって眠れないほどの中毒性。それに囲まれて過ごしていたら、遠回しで抽象的な、いわゆる純文学は眠くなってしまうのだ。
村上春樹さんや、小川洋子さんのように、よほど面白い本でないと長時間読むことができない。
もしかしたら、もっと年齢を重ねて、経験値が上がってきたら、純文学を心から楽しめるのかも知れない。

そんな私なのだが、最近、詩を読むようになってから、少し文章を読む力がついてきたような気がする。
物語を読んで想像してドキドキハラハラするのではなく、詩には「文字を追う単純な喜び」があると思う。

詩を読むにあたっては、まず、読む場所選びと時間が重要だ。

子どもが暴れ回る場所では詩の世界に入り込めない。我が家では、湯船の中が最適であるらしい。
雑多な家事から解放され、静かになれる空間が私にはお風呂場しかない。

それに、夜であることが重要だ。夜は、人をセンチメンタルにさせる作用がある。私は、昔、よくラブレターを書いていたが、夜に書くラブレターの恥ずかしさと言ったら!朝になって再読して、そのおセンチな内容に赤面してラブレターを破り捨てたことが何度あったことか。
それほど、夜は自分の世界に酔い、涙腺もゆるみがちになってしまうのだ。

二十億光年の孤独 (関東学院大学人文科学研究所研究選書)

谷川 俊太郎 / 北星堂書店

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先日、1人で谷川俊太郎の詩集をお風呂で読んでいたら、涙が出てきた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「かなしみ」

あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまったらしい

透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ほらね?今、こうしてパソコンで文字を叩いていたら全然悲しくないのに。
1人で湯船に使ってこの一編の詩を読んでいたら、涙が止まらなくなってしまったんだよね。

詩の世界は深い。
でも、入りやすい。
入り口を覗いてみたら・・・1人の中年女が、醜い肢体をさらして、湯船で1人泣いているのであった(笑)

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by bonbonmama | 2012-10-08 20:24 | 読書

時代小説の心地よさ

今日の午前中、久しぶりに時間があったのでBLOGを更新しようと、一時間以上かかって記事を書いた(私にとっての一時間はとっても貴重な時間だ)
珍しく時間をかけ、読み返したら自分でも笑えた記事だった。

投稿しようとマウスをクリックしたら、何の手違いか記事が消去されていた。
・・・心底凹んだ。久しぶりに笑える記事だったのに・・・(涙)

もう一度同じ記事を書く気力もないので、やれやれ、いつのもの本の話でもする。

今日、風呂に入りながら北原亞以子の時代小説を読んでいた。

その夜の雪 (新潮文庫)

北原 亞以子 / 新潮社

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冒頭はこう始まる

「錦絵の試し刷りを見せながら、絵師の注文を弟子の金七に説明していると、勝手口の戸が開いた。娘のおひでが帰ってきたようだった。」

あとがきで、作家の佐藤愛子さんが(この作家も私は大好き)、「一足二足踏み出したら、いつの間にやらすんなりと江戸の下町に入り込んでいる自分に気がつく」と評している。
そう、私もお風呂に入りながら、いつの時代小説を読みながら、いつのまにか心は義理人情に厚い江戸の下町に飛んでいるのだ。

昔(10代20代の頃)は、難解な本が好きだった。
映画も難しいヨーロッパ映画を観ていた。
読み終わっても、見終わっても、頭の中には「???」マークが一杯だったけれど、若い頃はパワーがあったので生きる事や愛することの不条理を、何とか理由を付けて自分なりに消化できていた。

30代も後半になると、本や映画で調達しなくても、生きることの難しさを日々感じている。
育児のこと、家庭のこと、お金のこと、仕事のこと、ママ達との人間関係・・・。頭の中は消化できない悩みで飽和状態。

そんな時は、やはり現実逃避。
お決まりのパターンがあって、ハラハラすることもなく、最後は「やっぱり人間っていいよね」と思えるラスト。
お年寄りが「水戸黄門」や「大岡越前」を好むのが、最近特によくわかってしまう。
ちなみに、私はまだうら若き36歳であるが。

いわゆる「時代小説」は、たいてい設定が似ている。
江戸時代後期で、下町もしくは城下町で、長屋に住んでいるのは貧乏侍、事情があってクビになった腕の良い職人、早くに夫を亡くして女手一つで子どもを育てている未亡人、飲んだくれの夫そして子だくさんの妻、貧しさ故に親に売られた遊女、親の敵討ちのために諸国を歩く侍、そして人情熱い同心や岡っ引き・・・etc

設定は決まっているのだけど、ささやかな生活の中に、大きな苦しみと小さな幸せ。
そして最後はハッピーエンドもしくは小さな希望を持たせるラスト。

読み終わったら、「ストン」と心に落ちるのだ。
心が疲れているときにはなおさら。

この「ストン」と心に落ちる感じはなんだろう・・・?。
これは、子ども達が読む「昔話」に似ている。

悪役がいて、主人公は色んな苦難に遭うけれど、知恵と勇気を振り絞って問題を解決していく。
どんなに怖い目にあっても、どんなに苦しいことがあっても、必ず希望はあるんだよ。
そんな「昔話」の法則と似ている。

以前、数年間、ドイツ文学者で昔話の研究者である小澤俊夫さんの「昔話大学」に数年間参加した。
それは毎回すばらしい講義で、朝から夜まで机に向かって、先生とも活発な討論が行われた。
ちなみに、小澤俊夫先生は、指揮者の小澤征爾さんのお兄さんであり、あのミュージシャンの「おざけん」のお父様でもあった。

詳しくは、是非先生の研究論文を読んでいただきたいのであるが、かいつまんで言うと、昔話とは決まった文法の中で繰り広げられる「生きるためのメッセージ」なのである。
「3匹のこぶた」も「シンデレラ」も「3匹のヤギのがらがらどん」も言わんとしていることは同じ。
「生きるってこういう事なんだ」
怖いこともある、悲しいこともある、でも最後は知恵や勇気を絞ってくぐり抜ける。

昔話を子どもがお母さんの膝の上で耳を傾ける。ドキドキ、ハラハラ、続きはどうなるんだろう?少し怖い思いをしながら聞き、最後は安心するラスト。繰り返し語られるその昔話の「パターン」は、やがて音楽のような心地よさを感じる。

子どもが「生きていく力」を得るように、私も時代小説を読んでいるとそのパターン化された内容に「生きる力」を得ていくように感じるのだ。

昔話と時代小説の共通点。
それは私がぼんやりお風呂場で考えたことで、専門家に言わせたら鼻で笑われそうだけど。

精神が疲弊しているときにはパターン化している時代小説が心をいやします。

とりあえず、昔話について、興味がある方は「小澤俊夫」先生の著書をご覧下さい。
かなり勉強になりますよ。

ネットでも読めます
子どもと昔話

こんにちは、昔話です (小澤俊夫の昔話講座―入門編)

小澤 俊夫 / 小澤昔ばなし研究所

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昔話の再話は小澤俊夫先生か一番好きです。

うまかたやまんば (日本傑作絵本シリーズ)

おざわ としお / 福音館書店

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あと、水沢謙一さんの再話も好き。

さんまいのおふだ (こどものとも傑作集)

水沢 謙一 / 福音館書店

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by bonbonmama | 2012-03-23 20:38 | 読書

備忘録的読書感想文

我ながら、ずいぶん「生き急いでいる」日々だと思う。

はたから見たら、「余命半年の宣告でもされたの?」と思えるほどに、毎日予定でびっしりだ。朝5時に起きてから、夜11時に寝るまで。
やらなければいけない家事や仕事に加え、やらなくてもいいクラフトやら編み物やらBLOG更新も。一日中、どこを切っても断面はみっちり凝縮した模様の金太郎アメ。

そんな毎日でも、一日少しでも本を読まないと私は生きていけない。
本は私のもう一つの世界だから。

最近読んだ本で、ますますその思いを強くした。
「この本が、世界にそんざいすることに」という本。

この本が、世界に存在することに (ダ・ヴィンチ・ブックス)

角田 光代 / メディアファクトリー

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人生と本にまつわる9つの短編集。
ハラハラドキドキするような展開もないし、涙に濡れる感動もないけれど、9つ全てのストーリーがまるで色とりどりのドロップのように、ちょっとした懐かしさと美しさがある。

入院中の祖母からある本を探してくれと頼まれた少女の話「さがしもの」。主人公が作家になったとき、かつて万引きをした本屋を思い出し尋ねることを決心するまでの「ミツザワ書店」。そんなさまざまな短編の中で、一番私が共感したストーリーが「彼と私の本棚」という話。

「主人公がまるで私みたい」「この話は私の人生とそっくり」そんな安っぽい事は絶対言いたくないし、認めたくないといつも思っている私なんだけど、この話を読み終わった後、もう一人の私がストーリーの中にいるような錯覚を覚えた。

主人公の女性は、長く同棲していた男性と別れることになった。
その男性と初めて会ったとき、本棚に自分と同じ本がたくさんあって驚いたほど、本の世界を通じて人生を共有できる相手だった。
とても親密で長い交際期間だったのにも関わらず、男性に突然別の好きな女性ができる。

主人公はその話を切り出されたとき、一番聞きたかったこと。それが、「その人(女性)は、本を読むの?!」だった。
彼が本を読まない女性を選んだことに、深く傷つく主人公。
主人公にとっては、その恋愛は「本棚を共有する事」であり、自分のアイデンティティーが「本を読むこと」だったのだ。

それから主人公は、取り乱すこともなく、別れを受け入れ引っ越しをしたのだけれど、ある日荷物の中からフィッツジェラルドの短編集を見つけて、涙が止まらなくなるところで、物語は終わる。
ああ、結局、ネタバレしちゃったけれど、とにかく共感できる話だった。

もし万が一、私の旦那に別の好きな人が出来たとして。
私は何て聞くのかなぁ?
「その人は私みたいに美人なの?」とか(笑)
「その人は私より面白いの?」かな?
容姿は人並みで、家庭的で優しいだけの女性だったら、ほんとに傷つくだろうな。
いや、ホントはそういう伴侶を求めているのかな。

ほめない子育て―自分が大好きといえる子に (ヤングママ・パパの「いきいき」子ども学シリーズ)

汐見 稔幸 / 栄光教育文化研究所

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この本は、子育て支援教室のお便りの中で先日紹介した本だ。

最近の若いお母さんが(私も充分若いお母さんだけど)、「どんな風に褒めて子どもをその気にさせていいか難しい」とか「冷静に子どもを叱れなくて、ついつい感情的になってしまう」などの悩みを聞くからだ。
まあ、子育てに「褒める」「叱る」はつきものなんだろうけれど、その方法やタイミングやらに悩んで情報収集しているお母さん達を見ると、どうも違和感を感じてしまうのだ。
だから、「褒めて伸ばす」やら「感情的に叱らない」などのフレーズを聞くと、思わず「いや、犬のしつけじゃないんだからさ~」と冷めてしまう自分がいる。

いつから子育てはそんな風に「計算」しなきゃいけなくなったんだろう?
どうしてみんな自分の子育てに自信がなくなっちゃんたんだろう。
ちょっと思い出して欲しい、と思うのが「自分はどうやって育てられたか。」と言うこと。

虐待されただの、絶縁したいほど過干渉だ、というのは論外としても、それぞれそれなり愛されて、時には放っておかれても、自分の力で生きてきて今の自分がいる。
今生きている自分は子どもがいてそれなりに幸せな人生を歩んでいる。
自分の人生に満足していないから、子どもにはそんな思いをさせたくなくて子育てを計算するようになったのだろうか?
子どもを絶対東大に合格させたいとか、一流のスポーツ選手にさせたいと思うから、子育てを研究して育児力を高めようとするのだろうか。

この本の作者、汐見 稔幸さんの講演会に以前参加したことがある。
保育の世界で、有名で権威のあるこの先生が、自信の子育て経験を通しておっしゃっていた名言。

「子育ては、ドタバタするほど味がでる。」

ほんとうにその通りだと思う。
ふとした子どもの成長に、一緒に喜び感動した日もあれば、一日中イライラして子どもに当たり散らす日もある。
大失敗しちゃったり、げんこつ振りかざして追いかける日もある。
怠くて子ども放置の日もある。反対に、妙にやる気があって子どもの遊びに付きあう日もある。
なかなかうまくいかなくて、悩む日もある。

それらを全部ひっくるめて、自分の子育てを楽しく愛おしく感じられたら、子どもはそこそこ幸せに育つんじゃないかな、ってこと。

悩んでいるお母さんがいたら、これからも「子育ては、ドタバタするほど味が出る」そう言ってあげたいと思う。






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by bonbonmama | 2012-03-14 10:19 | 読書

長風呂の友

本好きにとって、垂涎物のイベント。
それは図書館主催の古本市。

図書館の書架に収まりきらない古い本や、寄贈本で重複した本や、貸し出すには損傷が激しい本などを、格安で提供してくれる。
文庫本で一冊10円。児童書も10円(絵本や図鑑も含む)。ハードカバーの本も一冊100円で手にはいるのだ。

もっぱら私は読みたい本は図書館で借りるのだが、どうしても古本市で買わなければならない本がある。それは「お風呂で読むための本」だ。
図書館で借りた本をお湯で濡らすわけにはいかない。かといって、定価で買った本をお風呂に持って行く気にもならない。
そんな時、一冊10円の本なら、多少濡れても気にならない。
好きな作家の本を、お風呂に入って誰にも邪魔されずゆっくり読む。これぞ、本好きにとって最高の贅沢。
日中、ハードな仕事があっても。子どもの友達が大勢家に来て大騒ぎしても。大雪が降って除雪に汗を流しても。それらどんな大変な事があろうとも、「お風呂に入って本が読める」と考えるだけで頑張れる。
それはスイーツと同じ感覚。私にとっては「一日のご褒美」なのだ。
もちろん、風呂上がりにビールもあれば最高だ。

そんな私のスイーツを探しに、12月始めに古本市に行った(もうずいぶん前になっちゃったけど)。

ラッキーな事に、この日私は読み聞かせサークルのメンバーとして図書館側のスタッフだったので、特権を使って開店前に本を探すことが出来た。

あるわあるわ、お目当ての本が。
山本周五郎・池波正太郎・藤沢周平・乙川優三郎・北原亞以子・・・・などなど。
私はお風呂で読むのは「時代物の短編」と相場が決まっている。

我が家の古い浴室で、ホラーやミステリーを読んでたら臨場感ありすぎで怖いし。
しかも私は熱い43度くらいの湯船が好きなので、じっくり読む長編だとのぼせてしまう。

だから、さくさく読める時代物の短編が一番合っているのだ。

私が本を探していたら、同じく古本市のボランティアスタッフである初老の男性とかち合った。
お互い本を譲り合っていたら、他のスタッフが「そう言えばMさん(私)もお風呂で読む本を探してるんですよね?OOさん(初老の男性)もお風呂用の本を探してるんですよ。古本市の本をお風呂用にする人って多いんですね」と教えてくれた。
それを聞いて、何だか嬉しくなった。

「そうですよね?やっぱりお風呂で読むのにちょうどいいですよね?時代物の短編は。」と話が合った。
ああ、これが70歳過ぎの男性でなくて、30代の男性だったらドラマチックな出会いだったのに。
ちなみに、私の理想の出会いは、古本屋さんで眼鏡をかけた知的な男性と、偶然同じ本に手を伸ばすこと。
独身時代、それを夢見て色んな古本屋さんを一人で巡ったけれど、一度もそう言う機会には恵まれず。現実はマンガしか読まない男と結婚している私。

話を戻して、その古本市で。
結局、段ボール一箱分の古本を手に入れた。
ハードカバーも含めて20冊以上購入したのに、合計420円。凄く得した気分になった。

どんな本を購入したかというと。

たそがれ長屋―人情時代小説傑作選 (新潮文庫)

池波 正太郎 / 新潮社

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池波正太郎、山本一力、北原亞以子、山本周五郎、藤沢周平、5人の時代物の名手による傑作選。
5人とも大好きな作家だ。人間の優しさや、人生の不条理、男と女の心の機微を描かせたら天下一品の作家ばかり。
短編一つ読み終えるまで、なかなかお風呂を出られない。そして読み終えるたびに「う~ん」と唸ってしまう。
どの作品も読みやすい。この手の傑作選は、「時代物はちょっと・・・」と抵抗ある人にはお勧め。
かくいう私も、このような傑作選を読んで、時代物にどっぷりはまったクチなのだ。

椿山

乙川 優三郎 / 文藝春秋

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屋烏 (講談社文庫)

乙川 優三郎 / 講談社

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乙川優三郎の小説は、名前の通り「優しさ」を感じる。
辛く苦しい人生でも誰かの優しさに触れることはあるし、またどんな悪人にも優しさはあるんだよ、そんなメッセージを感じる。
「椿山」に収録されている「花の顔」。江戸にいる夫と留守を預かる嫁と姑。認知症の症状が酷くなった姑の介護に疲れ果てた嫁の決断とは。そして、嫁が見た最後の光景とは。切ないけれど、優しさに満ちた作品だった。
また、「屋鳥」に収録されている表題の「屋鳥」という作品も好きだ。
亡き両親に変わって、弟を一人前の侍に育て上げた姉。青春を諦めた姉の、遅い初恋の話。当時はこんな女性がたくさんいたんだろうな・・・。これも優しさ溢れる作品だった。

東京駅物語 (文春文庫)

北原 亞以子 / 文藝春秋

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あほうがらす (新潮文庫)

池波 正太郎 / 新潮社

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人情裏長屋 (新潮文庫)

山本 周五郎 / 新潮社

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人情武士道 (新潮文庫)

山本 周五郎 / 新潮社

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神隠し (新潮文庫)

藤沢 周平 / 新潮社

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その他にも、たくさんの短編集を読んだ。
紹介しきれないけれど、どれも面白い本ばかりだった。

まだまだ読んでいない本がたくさん待機中。
今日もお風呂タイムが楽しみなのだ。



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by bonbonmama | 2012-01-21 17:23 | 読書

備忘録

この一年で二回ほどこんな相談を受けたことがある。

「友人の子どもが、私から見たら発達に問題があるように思う。その友人に発達外来を勧めた方がいいだろうか?」と。

「あなたの子どもの発達が気になるし、専門家に相談したほうが良いと思う。そうしたら悩みも解決するかもよ」と友人として勧めたいらしい。

ちょっとまって。友人としてそうアドバイスするのは最終手段にしたほうがいいんじゃないか?と2例ともそう答えた。

その悩んでいる母親、は我が子の発達をどう思っているのだろうか?
保健師さんなりに相談しているのではないだろうか?
周りは気がついていないけれど気になるのだろうか?
家での様子はどうなのか?場所が変わったり人が変わった事で不安なのではないだろうか?
発達外来を勧めたところで、すんなり納得して行動を起こすのだろうか?
そもそも、一週間のうちに数度しか会わない友人の子を「発達に問題がある」と決めつけてもいいことなのだろうか?

他人から見て「この子発達に問題がある?」と思っても、やはり専門家ではないし、当事者に忠告するのは私だったら最終手段になると思う。
かりに忠告しなきゃいけない場面に遭遇したとしても、友人関係が壊れてしまうことを覚悟しないと、アドバイスは出来ないように思う。

それほど「母」と「子」と「発達」と「社会」は微妙で難しい。

とかく母は情報に振り回されやすいし、子どもの発達は十人十色だから・・・・。

数字と踊るエリ 娘の自閉症をこえて

矢幡 洋 / 講談社

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3ヶ月くらい前に読んだ本だけれど。紹介していなかったように思う(すでに紹介済みだったかも)

臨床心理士として有名な研究家でその分野では多数の著作をもつ作者が、我が子の幼稚園での様子を見て「もしかいして」・・・・から病院に連れて行く事から話は始まる。

専門家なのに、いや専門家だから認めたくはない。
それでも我が子のためにと、自身のプライドを捨て、「自閉症」と診断されたわが子と向き合っていく話。

ネタばれになっちゃうかもしれないけれど、世間によくある「親子の感動物語」ではない。
もう、突っ込みどころ満載。あんた、ホントに専門家?といいたくなる場面もある。
父親のヘタレぶりにイライラする場面もある。表情を変えずに暴力的になる娘エリにゾッとする場面もある。

「感動物語」とか「成功事例」ではない。

完全に「親と子の戦い」これに尽きる。壮絶だけど、これが現実か。

何とも言えない、強烈な本でした。

2冊目の本。
蠅の帝国。帚木 蓬生の本だ。

蝿の帝国―軍医たちの黙示録

帚木 蓬生 / 新潮社

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図書館の司書さんと「最近の本は、表面だけの薄い内容の本が多い。でもそんな本がヒットしていたりする」と、一緒に嘆いた。
もう、面白くない本は本当に面白くない。3Pくらい読んだらすぐにわかる。
軽いし、展開速すぎだし、無駄に恐怖や涙やエロチックを盛り込む。
全然感情移入出来ないし、「ハズレ」を引いた感じでがっかりする。
名前は出さないけれど、かつて私が大好きだった作家も、シリーズ物で大ヒットを飛ばしたり、映画化されたりしたあと、続々と面白くない本を出している。

司書さん曰く、「(作家)MやHなんか、本屋にしたらドル箱らしいですからね。だから強引に本書かせるんじゃないんですか?買う方にしたって、そりゃ~MやHの本だったら買っておくか、ってことになるし。」
かくいう私も作家Mの本を真っ先に図書館に予約してがっかりして返却した口だ。

そんな中でも帚木 蓬生は、期待を裏切らないですよね、と意見が一致した。

読む前に「今日は帚木 蓬生を読むぞ」と覚悟しないと、読めないという。私も同感だ。

現役の精神科医でもある作者が書く世界は、どこか冷めた目線であり、とてもリアルだ。
この「蠅の帝国」は戦時中、軍医として招集された若者達の証言集である。
フィクションとなっているが、あとがきの後の「参考文献」を見たらいかに現実の世界を調べ上げ、忠実に描写しようとしている作者の姿勢が伺える。

一番印象に残ったシーンは、広島の原爆後遺症を研究しに派遣された軍医が、ある工場長の証言を聞く場面だ。
あるいは、人は多くの死に直面したとき、みな同じような空虚な表情になるのだろうか。
そう主人公の口を借りて作者が分析する。

また、私は映画の「プライベートライアン」を思い出した。
主人公が瓦礫の山で戦車からの砲撃に逃げまどうシーン(だったように思う)。
主人公の神経が集中して鋭利にとぎすまされ、時間がスローモーションになり、耳から聞こえる音が遮られ、自分の心臓の音と呼吸だけが不気味に聞こえる。

本を読んでいながら、主人公のそんな状態を感じられるのだ。

この本を読んでいるとき。
私はあまりにも集中しすぎて、子どもが呼ぶ声も聞こえなかった。
「ねえ、お母さんてば!」そう大声で言われて、「びくっ!!」と体が3センチ椅子から浮いた。

3冊目。

この辺に配布されているタウン誌で紹介していた作家、久坂部羊の本。
恥ずかしながら、この作家さんの名前を知らなかった。

廃用身

久坂部 羊 / 幻冬舎

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物語は、志が高い青年医師が、高齢者医療に夢を持って、あるデイケアセンターに医師として着任するところから始まる。

そこで現実に起こっているきれい事ではすまされない何十年もの介護生活。
思うように体が動かない事へいらだち、遠慮しながら生きている高齢者。
地獄のような介護生活に疲れ果てた家族や介護スタッフ。

主人公の医師は「Aケア」と称して、高齢者たちの麻痺した手足を切断する手術に踏み切る。
その後、医師は?高齢者達は?介護者は?マスコミは?社会は?

はっきり言って、これはかなりの「問題作」であるとおもう。
それしか言いようがない。

賛否両論ある本だろうとは思う。
かなり衝撃的な場面もある。

私は仕事で高齢者とも関わっている。
90歳を越した男性でも、体の不調を訴え、健康に気を遣い、病院に通い、薬をたくさん服用している。
そんな時、私は何とも言えない気持ちになる。

どうして私たちは「一日でも長生きした方が幸せ」と信じているんだろう?
現代の人たちは、とかく「健康」崇拝していて、「老後も元気で」を実践しようとする。

もしかしたら、その道は苦しくて困難な道だとは思わないのだろうか?
情報が多すぎて、「老いへの諦め」時間が与えられていないような気がする。

もちろん私も健康で長生きしたいけれど。
でも、本当は60歳過ぎたら家で静かに過ごして、季節の移り変わりを縁側でのんびり眺めながら、人生をフェードアウトしていきたい。

寝たきりになったら困るけれど。
そう考えたら、「健康志向」もほどほどにしないと、思うように死ねないのかもしれない。






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by bonbonmama | 2011-10-27 23:09 | 読書