奥さんからの要望
2011年 02月 15日
夫が山ほどもチョコレートを抱えて帰ってきた。
昨日はバレンタインデーであった。
学校ではチョコレートのやりとりは禁止されているはずなのだが、職員玄関の靴箱に入っていたり、カバンのポケットに入っていたり、家の玄関に置かれていたり・・・毎年巧妙にチョコレートを贈ってくれる、けなげで可愛い女子生徒達である。
戦利品をざっと品定めすると、今年は例年よりも手作りチョコが多かった。
いや・・・正確に言うなら「チョコのような代物」が多かった。残酷な言い方だが。
アルミカップに入っているゴテゴテに丸められた黒い物体。
マカロン?のような物。
堅くて黒いカップケーキ?のような物。
極めつけは、玄関前にあったという膨らんでいないシフォンケーキ。
どうにか食べられそうなモノをより分けて、私が責任を持って胃袋に納めていたら、夫が
「どうして当然のようにお前が食べているんだよ。」
と言うので
「何言ってるの!ホワイトデーの準備しているのは毎年私でしょ。あんたなんて、放っておいたらお返しもしないでしょ。食べる権利は私にあるんだよ。」
と言い返した。反論の余地などありはしない。夫は沈黙した。
いくつか食べ終わった後(この時、夫はおそい晩ご飯を食べていてチョコは口にしていなかった)、チョコレートの味の感想を聞かれた。
私は率直に答えた。
「う~~ん。なんか余計な加工をしたチョコが多いよね。
こんなに手をかけなくても、チョコを溶かしてカップに入れるだけの方が、食べる方も安心なんだけど。」
「じゃあそう言っておくわ。」と夫。
私の怪訝な顔を見て夫は説明した。
「生徒たちに味の感想聞かれたら、『奥さんが食べたから俺は知らない』って言ってるんだ。」
な、な、な、なんとデリカシーのない奴なんだ!
この男は。
乙女の純粋な気持ちを踏みにじって!!
毎年そう答えてるのかと聞くと、悪びれもせず「そうだ」と言う。
は~~~・・・・なんてKY(空気読めない)男なんだろう。
一体、この男のどこに惹かれて、女子生徒達はチョコを贈るのか?
私には理解不能。まったくわからない。
是非ともその辺を、女子生徒たちから聞いてみたいモノである。膝をつき合わせてご教授願いたい。
この男に「優しい嘘」などという高等技術は駆使できないと諦めて、私は付け加えた。
「来年からは、出来るだけチョコの加工は最小限に、って伝えておいて」と。
それにしても、努力の跡が実を結んでいないチョコレートの数々だった。
私が食べられないチョコを子ども達に分配していると、それを見た夫が。
「お前、ひどい奴だな~。選り好みしないで、食べるなら全部食べろよ~」と言った。
私が
「だって、やばそうなチョコ多いんだもん(それを子どもに与えているのだが・・・)。
それに、シフォンケーキなんて、気持ち込めすぎてて重いよ~。」
そう言うと、
「文句ばっかり言って、お前には作れるのかよ。」と夫。
わかってないね、この男は。
今でこそ菓子作りなどする時間もないし、する気も起きないが、私が本気出せばこんなのチョロいのだ。学生時代は凝った菓子をよく作ったモノだ。
「こう見えてもね~、学生時代はバレンタインに、豪華なチョコレートケーキをホールで作って、手編みのセーターも添えたんだよ、私は。」
勝ち誇った顔で夫を見下ろすと、夫は一言。
「・・・・・重っ・・・・・」
うっ。
確かに、今考えたら重かったかも。
いや、むしろ「重い」より「怖い」。
過去の自分と話せるなら言いたい。
「出来るだけチョコの加工は最小限に。」と。
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昨日はバレンタインデーであった。
学校ではチョコレートのやりとりは禁止されているはずなのだが、職員玄関の靴箱に入っていたり、カバンのポケットに入っていたり、家の玄関に置かれていたり・・・毎年巧妙にチョコレートを贈ってくれる、けなげで可愛い女子生徒達である。
戦利品をざっと品定めすると、今年は例年よりも手作りチョコが多かった。
いや・・・正確に言うなら「チョコのような代物」が多かった。残酷な言い方だが。
アルミカップに入っているゴテゴテに丸められた黒い物体。
マカロン?のような物。
堅くて黒いカップケーキ?のような物。
極めつけは、玄関前にあったという膨らんでいないシフォンケーキ。
どうにか食べられそうなモノをより分けて、私が責任を持って胃袋に納めていたら、夫が
「どうして当然のようにお前が食べているんだよ。」
と言うので
「何言ってるの!ホワイトデーの準備しているのは毎年私でしょ。あんたなんて、放っておいたらお返しもしないでしょ。食べる権利は私にあるんだよ。」
と言い返した。反論の余地などありはしない。夫は沈黙した。
いくつか食べ終わった後(この時、夫はおそい晩ご飯を食べていてチョコは口にしていなかった)、チョコレートの味の感想を聞かれた。
私は率直に答えた。
「う~~ん。なんか余計な加工をしたチョコが多いよね。
こんなに手をかけなくても、チョコを溶かしてカップに入れるだけの方が、食べる方も安心なんだけど。」
「じゃあそう言っておくわ。」と夫。
私の怪訝な顔を見て夫は説明した。
「生徒たちに味の感想聞かれたら、『奥さんが食べたから俺は知らない』って言ってるんだ。」
な、な、な、なんとデリカシーのない奴なんだ!
この男は。
乙女の純粋な気持ちを踏みにじって!!
毎年そう答えてるのかと聞くと、悪びれもせず「そうだ」と言う。
は~~~・・・・なんてKY(空気読めない)男なんだろう。
一体、この男のどこに惹かれて、女子生徒達はチョコを贈るのか?
私には理解不能。まったくわからない。
是非ともその辺を、女子生徒たちから聞いてみたいモノである。膝をつき合わせてご教授願いたい。
この男に「優しい嘘」などという高等技術は駆使できないと諦めて、私は付け加えた。
「来年からは、出来るだけチョコの加工は最小限に、って伝えておいて」と。
それにしても、努力の跡が実を結んでいないチョコレートの数々だった。
私が食べられないチョコを子ども達に分配していると、それを見た夫が。
「お前、ひどい奴だな~。選り好みしないで、食べるなら全部食べろよ~」と言った。
私が
「だって、やばそうなチョコ多いんだもん(それを子どもに与えているのだが・・・)。
それに、シフォンケーキなんて、気持ち込めすぎてて重いよ~。」
そう言うと、
「文句ばっかり言って、お前には作れるのかよ。」と夫。
わかってないね、この男は。
今でこそ菓子作りなどする時間もないし、する気も起きないが、私が本気出せばこんなのチョロいのだ。学生時代は凝った菓子をよく作ったモノだ。
「こう見えてもね~、学生時代はバレンタインに、豪華なチョコレートケーキをホールで作って、手編みのセーターも添えたんだよ、私は。」
勝ち誇った顔で夫を見下ろすと、夫は一言。
「・・・・・重っ・・・・・」
うっ。
確かに、今考えたら重かったかも。
いや、むしろ「重い」より「怖い」。
過去の自分と話せるなら言いたい。
「出来るだけチョコの加工は最小限に。」と。
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by bonbonmama
| 2011-02-15 16:12
| 日常